ラブバトル・トリプルトラブル
「今日がママの誕生日だったなんて……。あ、そうかだから唐揚げなのか? 俺何も気付かなかった。美紀が唐揚げを作る時は、大事な行事があるんだよね。知っていながら……」
秀樹はすすり泣いていた。
「そんなに攻めるなよ。パパだって沙耶さんとの話し合い。ってことでも誉められたらもんじゃないよ。きっと美紀が頭から角を出してる」
正樹は頭の上に指を立ててお道化た。
「夕飯は唐揚げか。何か美紀らしいな〜」
正樹は珠希に手解きを受けている美紀の姿を思い出していた。
「さっき、つまみ食いしたら起こられた」
シュンとして秀樹が言う。
「当たり前だ。この食いしん坊」
正樹の軽く頭を小突く。
「今日がママの誕生日だという事忘れていた。悪い子だね」
秀樹は正樹の胸に頭を付けて泣いていた。
食後秀樹は部屋に戻り、ベットの上に寝そべっていた。
幾度となく寝返りを打つ。
そして、頭を抱えた。
「兄貴何やってん?」
机に向かっていた直樹が見かねて声を掛けた。
でも、秀樹は首を振った。
(知らなければそれで済むって問題でもないのに)
でも直樹には言えない。
秀樹は体を半分起こしてうずくまった。
美紀が本当の兄弟じゃないと知って、秀樹はもがいていた。
どうしようもないほど、心が乱れていた。
(何なんだよ! 美紀は妹なんだ。血の繋がりは無くたって、妹なんだよ!)
秀樹の頬を涙が零れる。
秀樹は直樹に見つからないように、そっとそれを拭いた。
しょうがないから、どっぷりと風呂でも浸かりながら考えようと思い秀樹は風呂場に向かった。
脱衣場は暗かった。
ボーっとしていた秀樹は、電気もつけず服を脱ぎ初めていた。
――ガタン
その時、いきなり風呂のドアが開いた。
「キャー!」
鉢合わせをする二人。
美紀は慌ててバスタブの中に逃げ込んだ。
その時秀樹は思わず浴室の照明を点けていた。
「何考えてるこのドスケベ!」
「そりゃこっちのセリフだ! 電気ぐらい点けて入れ、お前の裸なんか見たくもない!」
「だったらそこどけよ」
美紀に言われて秀樹はハッとした。
裸でボーっと立っている自分がいた。
秀樹はすすり泣いていた。
「そんなに攻めるなよ。パパだって沙耶さんとの話し合い。ってことでも誉められたらもんじゃないよ。きっと美紀が頭から角を出してる」
正樹は頭の上に指を立ててお道化た。
「夕飯は唐揚げか。何か美紀らしいな〜」
正樹は珠希に手解きを受けている美紀の姿を思い出していた。
「さっき、つまみ食いしたら起こられた」
シュンとして秀樹が言う。
「当たり前だ。この食いしん坊」
正樹の軽く頭を小突く。
「今日がママの誕生日だという事忘れていた。悪い子だね」
秀樹は正樹の胸に頭を付けて泣いていた。
食後秀樹は部屋に戻り、ベットの上に寝そべっていた。
幾度となく寝返りを打つ。
そして、頭を抱えた。
「兄貴何やってん?」
机に向かっていた直樹が見かねて声を掛けた。
でも、秀樹は首を振った。
(知らなければそれで済むって問題でもないのに)
でも直樹には言えない。
秀樹は体を半分起こしてうずくまった。
美紀が本当の兄弟じゃないと知って、秀樹はもがいていた。
どうしようもないほど、心が乱れていた。
(何なんだよ! 美紀は妹なんだ。血の繋がりは無くたって、妹なんだよ!)
秀樹の頬を涙が零れる。
秀樹は直樹に見つからないように、そっとそれを拭いた。
しょうがないから、どっぷりと風呂でも浸かりながら考えようと思い秀樹は風呂場に向かった。
脱衣場は暗かった。
ボーっとしていた秀樹は、電気もつけず服を脱ぎ初めていた。
――ガタン
その時、いきなり風呂のドアが開いた。
「キャー!」
鉢合わせをする二人。
美紀は慌ててバスタブの中に逃げ込んだ。
その時秀樹は思わず浴室の照明を点けていた。
「何考えてるこのドスケベ!」
「そりゃこっちのセリフだ! 電気ぐらい点けて入れ、お前の裸なんか見たくもない!」
「だったらそこどけよ」
美紀に言われて秀樹はハッとした。
裸でボーっと立っている自分がいた。