好きだったよ、ずっと。【完】
「落ち着いたか?」



「…うん」



わたしが黙りこくると、体を離し顔を覗かれた。



「ごめんね、取り乱した…」



あんなこと言うつもりなかったのに、春夜があんなこと言うから…。



でもずっと思ってたことが言えてスッキリした。



「謝るなよ。思ったこと全部吐き出せ」



嬉しかった。



全部受け止めてくれるんだって思ったら、気持ちも落ち着いた。



「ありがとう。春夜が受け止めてくれたお陰で全部吐き出せたよ」



「ほんとか?」



「うん、ほんと。ほら、聡に会いに行くんでしょ?チャーハン作るね」



わたしは立ち上がると、キッチンへ立ち、チンしたごはんを出した。



「なぁ、見ててもいいか?」



「えっ、やだっ。恥ずかしいから、あっち行ってて…」



いつの間にか、後ろにいた春夜に声を掛けられ、わたしは恥ずかしくなり手で払うように、シッシッとした。
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