好きだったよ、ずっと。【完】
「うん、じゃぁ見てるな」
春夜は後ろの壁に背中をピタリと付け、腕組みをした。
「いや、わたしあっち行ってって言ったんだけど、聞こえなかったの」
「あぁ、全然聞こえなかった」
「はぁ…。もういいよ、じゃぁ」
もう何を言ってもダメだろうと、わたしはさっき出した卵2個をボールに割り入れた。
菜箸で切るように混ぜる。
「わっ…!!」
「ぷっ、なにこぼしてんだよ」
「…春夜が見てるから、いけないんだもんっ」
なんてウソ、わたしは混ぜるのが下手くそで結構な割合でこぼすんだ…。
気を付けてたんだけどな、まぁいいか。
気を取り直し、ニンニクを微塵切りにし、ウィンナーと長ネギの青い部分を輪切りにする。
春夜は後ろの壁に背中をピタリと付け、腕組みをした。
「いや、わたしあっち行ってって言ったんだけど、聞こえなかったの」
「あぁ、全然聞こえなかった」
「はぁ…。もういいよ、じゃぁ」
もう何を言ってもダメだろうと、わたしはさっき出した卵2個をボールに割り入れた。
菜箸で切るように混ぜる。
「わっ…!!」
「ぷっ、なにこぼしてんだよ」
「…春夜が見てるから、いけないんだもんっ」
なんてウソ、わたしは混ぜるのが下手くそで結構な割合でこぼすんだ…。
気を付けてたんだけどな、まぁいいか。
気を取り直し、ニンニクを微塵切りにし、ウィンナーと長ネギの青い部分を輪切りにする。