好きだったよ、ずっと。【完】
「うん…、好き」
また「好き」と言ってみる。
この言葉を何度言おうとしたか分からない。
言いたいけど、言えなくて10年が過ぎた。
「ま、あとから適当に注文すっか」
「うん」
そう言ってもわたしはメニュー表を、くまなく見ていた。
「お待たせしました。ビールですね」
店員さんが入ってきて春夜は「ありがとう」と、ビールを受け取った。
「何かご注文はございますか?」
店員さんに聞かれ春夜は「あぁ、じゃぁね…」と、適当に指をさし頼んでいた。
見ると、わたしの好きなものばかり。
というか、食べ物の好みが似ているんだろう。
また「好き」と言ってみる。
この言葉を何度言おうとしたか分からない。
言いたいけど、言えなくて10年が過ぎた。
「ま、あとから適当に注文すっか」
「うん」
そう言ってもわたしはメニュー表を、くまなく見ていた。
「お待たせしました。ビールですね」
店員さんが入ってきて春夜は「ありがとう」と、ビールを受け取った。
「何かご注文はございますか?」
店員さんに聞かれ春夜は「あぁ、じゃぁね…」と、適当に指をさし頼んでいた。
見ると、わたしの好きなものばかり。
というか、食べ物の好みが似ているんだろう。