好きだったよ、ずっと。【完】
「どうしたの、春夜」



「あ?」



「何か、顔色が悪いから…」



お前のせいだ、とは言えない。



つか、俺顔に出てたのか。



何か朱里といると、調子狂うな。



「はっ!!」



「な、なんだよ。急に」



朱里は急に、大声を出した。



「ちょっと、待って!!」



そう言って朱里は、ノーブラ・キャミで冷蔵庫へ走って行った。



勢いよく冷蔵庫を開け、「良かったぁ…」と一言。



「なんだよ、何が良かったんだよ」



俺が朱里に近付き、聞けば。



「だって春夜顔色悪いから、卵腐ってたのかと思って…」



………。



そんなに、俺の顔色悪かったのか?



「…って、使う前に期限見ろよ」



マジで腹壊したら、どうすんだよ。
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