好きだったよ、ずっと。【完】
「あー、マジ無理。煽ったお前が悪いんだからな」



「んっ…!!」



強引に唇を奪い、舌を捩じ込ませた。



「んぁっ…、はぁっ…」



必死に俺に付いてこようとする朱里が可愛くて、ついニヤけてしまう。



「すげぇ、俺のこと好きなのな。お前」



「……、何年好きだったと思ってんのよ」



「あぁ、そうだな。もっと、欲しい?」



「…ほ、しい…」



朱里の言葉を聞き、俺は肩を抱いた。



「じゃぁ、寝室行くか」



「えぇっ!?い、今からっ!?」



ギョッとして、パッと俺から離れた朱里。



俺はと言えば、笑いを堪えるのに必死だ。



「なに、欲しいって言ったじゃん。自分で」



「い、言ったけど…。でも昼間っから、そんなっ…」



「昼も夜も、関係ねぇだろ?」



「うー…」



あー、ダメだ、限界っ。
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