好きだったよ、ずっと。【完】
「朱里、口開けて?」



「え、どうして…」



「いいから」



春夜に突然、訳の分からないことを言われ固まるも、ジッと見つめられ仕方なく小さく口を開いた。



「ん、綺麗にして」



いきなりそんな言葉を言われたかと思えば、右中指がわたしの口の中に入ってきた。



「んっ…、やっ…」



目で訴え、イヤイヤをする。



「ほら、ちゃんと綺麗にしてよ」



口の中に入ってるのは指なのに、それがすごくエロくて、わたしの体の中心が疼く。



もうこうなったら、仕方ない。



自分の中のMが目覚め、春夜の手首を両手で掴み、上目使いで指を舐めた。



舌で舐めると聞こえる、いやらしい音。



それが更に、わたしを興奮させる。



「朱里、チョーエロイ」



そう言いながら、ゆっくりとわたしの口から中指を抜いた。



「見て?朱里のお陰で綺麗になった」



わたしの唾液で光った中指を見せつけ、春夜は満足そうに笑った。
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