好きだったよ、ずっと。【完】
「あー、ごめん。紗希。これには色々と事情があってね。紗央里は、悪くないの。ちゃんと、これから紗希にも説明するから聞いてくれる?」
慌てて、わたしが中に入ると紗央里はホッとした表情を見せ、紗希は少し不満気な顔だったがコクリと頷き、聞いてくれる体勢に入った。
「実はね、わたしたち……」
どれくらい、かかっただろう。
わたしと春夜が、ずっと友人だったこと。
璃香という親友、そして春夜の彼女だったこと。
ずっと、わたしは春夜に片想いをしていたこと。
それからここまでの経緯を、ゆっくり、でも長くならないように話した。
「そう…。そんなことがあったの…」
紗希の声のトーンは低く、言い終わった後に一口、ビールを飲んだ。
それに釣られるように、わたしも紗央里もビールを口にした。
「ごめんね、言えなくて…。今だから、笑って話せるけど数日前まではホントに苦しくて、話せる感じじゃなかったの…」
「ううん、今こうして話してくれたじゃない。ずっと一人で、ツライ思いしてきたのね」
紗希の言葉に思わず、泣きそうになった。
慌てて、わたしが中に入ると紗央里はホッとした表情を見せ、紗希は少し不満気な顔だったがコクリと頷き、聞いてくれる体勢に入った。
「実はね、わたしたち……」
どれくらい、かかっただろう。
わたしと春夜が、ずっと友人だったこと。
璃香という親友、そして春夜の彼女だったこと。
ずっと、わたしは春夜に片想いをしていたこと。
それからここまでの経緯を、ゆっくり、でも長くならないように話した。
「そう…。そんなことがあったの…」
紗希の声のトーンは低く、言い終わった後に一口、ビールを飲んだ。
それに釣られるように、わたしも紗央里もビールを口にした。
「ごめんね、言えなくて…。今だから、笑って話せるけど数日前まではホントに苦しくて、話せる感じじゃなかったの…」
「ううん、今こうして話してくれたじゃない。ずっと一人で、ツライ思いしてきたのね」
紗希の言葉に思わず、泣きそうになった。