好きだったよ、ずっと。【完】
「もしもし?璃香?今、大丈夫?」



わたしは、同窓会のハガキを片手に璃香に電話をした。



「うん、大丈夫だよ。って、昨日大丈夫だった!?」



昨日…?あ、あー!!



「あー、昨日ね。うん、何とか大丈夫だったよ…。イヤな思いさせて、ごめんね?」



途中で切るなんて、春夜も大人気ないよね。



まぁ、それだけ余裕なかったんだろうけど…。



「いや、わたしはイイんだけど…。って、わたしがあんな質問したから悪かったんだよね…。ごめん」



「やだっ、璃香は悪くないって!わたしが…」



そう言ったところで、おかしくなり二人して吹き出した。



「わたしら、謝ってばかりだね!」



「ほんと、ほんと!!あ、で?話ってのはそれ?」



「あ、話はそれだけじゃないの!!」



慌てて、ハガキを見直した。
< 167 / 267 >

この作品をシェア

pagetop