好きだったよ、ずっと。【完】
「同窓会の、ハガキきた?」



「え?同窓会?」



まだ、璃香のとこには届いてなかったのか。



「うん、そう。って、わたしも今きたんだけどね?来週の土曜にあるらしいよ?璃香行く?」



「来週の土曜!?また、それ急な話だね…」



電話越しで驚いた、璃香。



わたしだって、驚いた。



「なんでもね、担任の先生が病気で辞めることになったらしくて、慌てて作ったみたいだよ」



「え、そうなの!?」



「うん、だから返事はハガキじゃなくて幹事に直メらしいよ」



「そうなんだ。どうしようかなー?朱里が行くなら行くよ!」



出た!誰々が行くなら行く。



だから、わたしも璃香に聞いたのに!!



璃香が行くなら行くって、言おうとしてたのに!!



「んー、じゃぁ。行く?久しぶりに、みんなの顔見たいし」



「だね!」



こうして、わたしは同窓会へ行くことになった。
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