好きだったよ、ずっと。【完】
同窓会の時間まで、あと2時間。



まだ時間があるということで、近くの喫茶店でお茶をすることに…。



わたしは紅茶、璃香が珈琲を頼んで待っていると鞄の中で携帯が震えた。



「あ、メール。ちょっとごめん」



そう言ってから、メールを見れば春夜からで。



『悪い。ちょっとだけ仕事行くから、10分くらい遅れるわ』と。



「うん、分かった。伝えておくね!」と返信。



「春夜から?」



「あ、うん。10分くらい遅れるってぇ」



璃香に聞かれ答えれば、またメールがきて。



『あぁ。それと璃香。酒飲みすぎんなって伝えておいて』



え、璃香…?



「うん、分かったよ」



とりあえず、これだけ返信するも、わたしの頭の中は璃香のことだらけに…。



なんで、璃香のこと心配してんの。



わたしは、飲み過ぎてもいいの?



胸がキュッと痛くなり、携帯を鞄の中に戻した。
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