好きだったよ、ずっと。【完】
「あれ?もう、終わったの?わたし、邪魔だった?」



「あ、ううん。全然邪魔じゃないし!そだ、春夜が璃香にあまりお酒飲むなって」



わたし、笑えてる…?大丈夫…?



「え?お酒…?あー、あの時のこと言ってんのかなぁ?」



……あの時って、どの時?



二人に、どんなことがあったの。



知りたい、でも知りたくない。



「あ、あのね。わたしすごい飲み過ぎた時があってね。その時、大変だったみたいでさぁ」



苦笑しながら、説明してくれる璃香は全然悪くない。



ただ勝手に、わたしが嫉妬してるだけなんだから…。



「でも別に、わたしが飲もうと潰れようと関係ないじゃんね?」



え、そんな振られても困るよ…。



「あー、どうだろう…?」



わたしは曖昧にしか、笑えなかった…。



「まっ、楽しもうよ!!」



「う、うん。そうだねっ」



どうしよう、全然楽しめないかも…。



同窓会なんて、来なければいいのに…、と思っていても、あっという間にその時間はやってきた。
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