好きだったよ、ずっと。【完】
「わぁ!お久しぶりー!!元気だったぁ?」



「うん、元気元気ー!!」



璃香と一緒に入ると、何人かの元クラスメイトたちが再会に喜んでいた。



会場は、あるホテルの一室で。



そんなに広くもなくて、歩き回れるようになのか、立食パーティーのようになっていた。



好きなものを取って食べれるし、飲み物だって好きなものを飲める。



お酌とか、そんな面倒なことだってしなくていい。



「美味しそうなの、いっぱいだね」



「うん、そうだね」



とりあえず、さっきのことは忘れようと、楽しむことにした矢先。



「よっ!朱里に今野」



声を掛けてきたのは、聡。



「あ、間宮くん」



「聡も来たんだ」



「なんだよ、二人して。無表情で俺を見るなよなぁ」



聡は口を尖らせ、いじけたようだった。



「だってねぇ?」



「うん、会ったばっかだしねぇ」



「まぁ、そうだけどよ。って、木ノ瀬は?来ねぇの?」



聡は、会場をキョロキョロと見ていた。
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