好きだったよ、ずっと。【完】
「前田、ノーブラなんだってー!」



は…?ノーブラ…?



「ちょっと、渡辺くん!!大きい声で言わないでよ!!」



朱里は、若干頬をピンクに染めていた。



なに、赤くしてんだよ。



つか、なんでノーブラだってコイツに言ってんだよ。



ここで俺が彼氏だってとこを、見せてやる。



「へぇ~。朱里、今ノーブラなんだ?」



「え?う、うん…。そうだよ…」



朱里は、ちょうどケーキを食べてたとこでフォークを口の中に、咥えたまま頷いた。



「じゃぁ、これ脱がせたらポロリだ?」



「なっ…!!変態っ」



オトコはみんな、変態だっつーの。



「今日の夜、これ脱がせていい?」



「ばっ、バカじゃないの!?」



ほら、見ろ渡辺。



バカだと言っても、これは朱里の照れ隠しで、俺が脱がせたら可愛い声で鳴いてくれんだよ。



俺は、自慢げに鼻を鳴らした。



「えー?俺も混ぜろよー。3人でするかー?」



マジかよ…。



やっぱ、酔っ払いにはかなわねぇ…。
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