好きだったよ、ずっと。【完】
「え、だって今の聞いてたでしょ?春夜は嘘付いてないよ。それに…」



「あんたに、何が分かるのよ!!」



木本さんのことも言おうとしたら、璃香が怒鳴った。



「え…?」



「あんたに春夜の何が分かるのかって聞いてんの!!」



「だって、わたしたち親友…」



「親友?確かに大学時代は、いつも一緒にいたわよ。でも、あれから何年経ったと思ってんの!?」



「それは…」



年数が経ったら、親友とは呼べないの…?



わたしは璃香のことも、親友だと思ってたのに…。



友達って…、親友ってなに…?



「大体付き合ってるのは、わたしと春夜。朱里には関係ない!!」



関係ない…。



確かに付き合ってるのは二人だけど、関係ないなんて言うんだ…。
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