好きだったよ、ずっと。【完】
その日は、新入社員の歓迎会だった。
まだわたしたちが付き合ってることは、紗央里と紗希しか知らなくて。
籍を入れたら、言うつもりだった。
歓迎会先の居酒屋へ行くと、紗央里と紗希がわたしたちを隣になるようにセッティングしてくれていた。
正直、少しだけ亀裂が入ってしまったわたしは春夜と隣同士になるのは、気が引けた。
だけど、それを紗央里と紗希は「早いとこ仲直りしちゃいなさい」という気持ちで、隣同士にしてくれたんだと感じ取った。
別に口をきいてないわけじゃない。
会話だってするし、デートだってする。
だけど、どこか二人の間で壁があった。
だからこの場で、少しでも距離が縮めたらいいなって思ってた。
「課長、飲んでますかぁ?」
春夜の左隣に座ってたオンナ、中村飛香(なかむらあすか)こそが新入社員の女の子だ。
「朱里さん、飲んでます?」
そして、わたしの右隣に座ってたオトコ、岡田雅俊(おかだまさとし)も新入社員の男の子だ。
まだわたしたちが付き合ってることは、紗央里と紗希しか知らなくて。
籍を入れたら、言うつもりだった。
歓迎会先の居酒屋へ行くと、紗央里と紗希がわたしたちを隣になるようにセッティングしてくれていた。
正直、少しだけ亀裂が入ってしまったわたしは春夜と隣同士になるのは、気が引けた。
だけど、それを紗央里と紗希は「早いとこ仲直りしちゃいなさい」という気持ちで、隣同士にしてくれたんだと感じ取った。
別に口をきいてないわけじゃない。
会話だってするし、デートだってする。
だけど、どこか二人の間で壁があった。
だからこの場で、少しでも距離が縮めたらいいなって思ってた。
「課長、飲んでますかぁ?」
春夜の左隣に座ってたオンナ、中村飛香(なかむらあすか)こそが新入社員の女の子だ。
「朱里さん、飲んでます?」
そして、わたしの右隣に座ってたオトコ、岡田雅俊(おかだまさとし)も新入社員の男の子だ。