好きだったよ、ずっと。【完】
「なに、言ってるの。主役が帰ってどうするの。タクシー捕まえるから、大丈夫よ」
「でも今日、土曜日ですし捕まらないかもしれません」
あぁ、どうしようか…。
頭が回らない…。
誰か助けて…、そう思い何の気なしに通路奥を見れば、レジに向かう途中の聡を見つけた。
こんな、偶然ってあるのっ!?
しかも隣にいるのは、オンナじゃなくてオトコだし!
これなら、逃げれるかも…と。
「岡田くん、大丈夫そう。友人見つけたから、その人に送ってもらうね」
「え、朱里さん」
岡田くんには悪いと思いながらも、無視して聡の元へ向かう途中チラリと春夜を見れば、目が合った。
ちょっと睨むように春夜から目を離し、聡の元へ駆け寄った。
ちょうどお会計をしていた聡の背中をトントンと叩けば、振り返った聡の目が大きく見開いた。
「ぷっ、驚きすぎ!」
クスクスと笑えば眉間に皺が寄り、「笑うなよ」と一言。
「で、お前。1人なわけ」
「ううん、今日会社の宴会だったんだけど。アレ、見て」
聡だけに分かるように指をさせば、奥をみて「は?」と言った。
「でも今日、土曜日ですし捕まらないかもしれません」
あぁ、どうしようか…。
頭が回らない…。
誰か助けて…、そう思い何の気なしに通路奥を見れば、レジに向かう途中の聡を見つけた。
こんな、偶然ってあるのっ!?
しかも隣にいるのは、オンナじゃなくてオトコだし!
これなら、逃げれるかも…と。
「岡田くん、大丈夫そう。友人見つけたから、その人に送ってもらうね」
「え、朱里さん」
岡田くんには悪いと思いながらも、無視して聡の元へ向かう途中チラリと春夜を見れば、目が合った。
ちょっと睨むように春夜から目を離し、聡の元へ駆け寄った。
ちょうどお会計をしていた聡の背中をトントンと叩けば、振り返った聡の目が大きく見開いた。
「ぷっ、驚きすぎ!」
クスクスと笑えば眉間に皺が寄り、「笑うなよ」と一言。
「で、お前。1人なわけ」
「ううん、今日会社の宴会だったんだけど。アレ、見て」
聡だけに分かるように指をさせば、奥をみて「は?」と言った。