好きだったよ、ずっと。【完】
「朱里ちゃん、ランチ行こう?」
紗央里には「朱里ちゃん」と呼ばれている。
同い年なのに、そしてわたしは「紗央里」と呼び捨てなのに。
「朱里でいいよ」と言っても首を縦に振ってくれることはなく、諦めた。
「あ、わたしも一緒していい?」
「はい、もちろんです!」
そこに紗希が入ってきて、3人で行くことになった。
紗央里は、紗希にいつも敬語だ。
「先輩なんだから当たり前」だとか。
なら、わたしも敬語使わなくては…、と思ったが紗希に拒否られた。
紗央里にも言ってるらしいが、決して首を縦に振らないという。
意外に頑固な子らしい。
「ねぇ、俺も一緒にいいかな?」
「え?」
二人が声をしたほうを見る。
わたしは振り向かなくても分かる。
紗央里だけなら「何で入ってくるのよ!」と言えるが、紗希の前だから言えない。
「あ、はい。別にいいですけど…。お二人もいいですか?」
紗央里に言われ、紗希はすぐに返事し、わたしは渋々OKを出した。
「じゃぁ、行こうか」
たまにランチしたり、こんな関係が一年続いた。
紗央里には「朱里ちゃん」と呼ばれている。
同い年なのに、そしてわたしは「紗央里」と呼び捨てなのに。
「朱里でいいよ」と言っても首を縦に振ってくれることはなく、諦めた。
「あ、わたしも一緒していい?」
「はい、もちろんです!」
そこに紗希が入ってきて、3人で行くことになった。
紗央里は、紗希にいつも敬語だ。
「先輩なんだから当たり前」だとか。
なら、わたしも敬語使わなくては…、と思ったが紗希に拒否られた。
紗央里にも言ってるらしいが、決して首を縦に振らないという。
意外に頑固な子らしい。
「ねぇ、俺も一緒にいいかな?」
「え?」
二人が声をしたほうを見る。
わたしは振り向かなくても分かる。
紗央里だけなら「何で入ってくるのよ!」と言えるが、紗希の前だから言えない。
「あ、はい。別にいいですけど…。お二人もいいですか?」
紗央里に言われ、紗希はすぐに返事し、わたしは渋々OKを出した。
「じゃぁ、行こうか」
たまにランチしたり、こんな関係が一年続いた。