好きだったよ、ずっと。【完】
「ほら、一年前。春夜が紗央里、抱いて歩いてて…」
「あー、そうだな。似てんな」
この後、お互い無言になった。
そして、歩き出そうとした時。
「朱里…、に春夜…?」
前から声がして顔を上げると、戸惑いに満ちた顔の璃香が立っていた。
「璃香っ…!!」
「……わっ」
よっぽど、これを見られたくなかったのか、わたしは春夜に飛ばされた。
「おっと、大丈夫?」
思いっきり、尻もちを付くと思い覚悟していると男の声とともに、わたしは後ろからその人に助けられた。
「す、すみません。ありがとうござ……」
お礼を言おうと、顔を上げれば。
「前田…?」
「間宮くんっ!?」
当時、わたしの後ろの席にいた大学時代のクラスメイト、間宮聡<マミヤサトル>だった。
「あー、そうだな。似てんな」
この後、お互い無言になった。
そして、歩き出そうとした時。
「朱里…、に春夜…?」
前から声がして顔を上げると、戸惑いに満ちた顔の璃香が立っていた。
「璃香っ…!!」
「……わっ」
よっぽど、これを見られたくなかったのか、わたしは春夜に飛ばされた。
「おっと、大丈夫?」
思いっきり、尻もちを付くと思い覚悟していると男の声とともに、わたしは後ろからその人に助けられた。
「す、すみません。ありがとうござ……」
お礼を言おうと、顔を上げれば。
「前田…?」
「間宮くんっ!?」
当時、わたしの後ろの席にいた大学時代のクラスメイト、間宮聡<マミヤサトル>だった。