好きだったよ、ずっと。【完】
「え、間宮くん。どうかした?」



キョトンとした表情で、俺を見上げる前田。



「いや。前田、可愛いなと思って」



「え?」



「お前、男ならって言ってたけど。俺は彼女じゃない女を抱くのは初めてなんだよ」



「そう…、なの?」



手を引っ張ってベッドまで連れて行くと、ゆっくり押し倒した。



「そう、初めてだ。だから大丈夫かなって不安だったんだけど、大丈夫そうだ」



「ん?」



俺の言葉に、前田は小さく首を傾げた。



ゆっくりと顔を近付け、前田の唇にキスをする。



「いや、なんでもない」



誘ったのは、こいつのくせに頬を赤くさせて可愛すぎる。
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