好きだったよ、ずっと。【完】
「だって、この世に男と女しかいないんだよ。同じ人を好きになることは不思議じゃないんだよ」



「でも…」



「だから、春夜も璃香も悪くないの」



朱里は近くにいた、間宮の腕をギュッと握った。



「聡、ゴハンはナシでいいかな」



「それは、かまわないけど。いいのか?」



「うん、久しぶりにここのゴハン食べたかったけど。また今度来よ?」



「あぁ。じゃぁ、送るよ」



「うん、ありがとう」



なんだ、この気持ち。



こいつらが、話してるだけでイライラする。



朱里が、間宮に微笑むだけで…。
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