好きだったよ、ずっと。【完】
ありがとう
「あーぁ、行っちゃったよー。いいの?」
「いいの、って。今野こそ良かったのか?」
残された、わたしと間宮くん。
朱里を行かせて良かったのかと聞くと、逆に聞き返された。
「わたしは…、いいの。春夜の隣にいるべき人は、わたしじゃないから」
「それは、朱里だって思ってんの?」
「うーん、それは分からないけど…。ただ、わたしじゃないって思っただけ」
「ふーん」
春夜の隣にいるべき人は、朱里かもしれないし、違うかもしれない。
けれど、あの春夜の態度。
春夜は気付いてないだけで、朱里のことが好きなんじゃないかって思った。
わたしとも別れて、一年間ずっと傍で仕事をしていて、いつの間にか…。
そんなことだって、有り得ると思う。
「いいの、って。今野こそ良かったのか?」
残された、わたしと間宮くん。
朱里を行かせて良かったのかと聞くと、逆に聞き返された。
「わたしは…、いいの。春夜の隣にいるべき人は、わたしじゃないから」
「それは、朱里だって思ってんの?」
「うーん、それは分からないけど…。ただ、わたしじゃないって思っただけ」
「ふーん」
春夜の隣にいるべき人は、朱里かもしれないし、違うかもしれない。
けれど、あの春夜の態度。
春夜は気付いてないだけで、朱里のことが好きなんじゃないかって思った。
わたしとも別れて、一年間ずっと傍で仕事をしていて、いつの間にか…。
そんなことだって、有り得ると思う。