好きだったよ、ずっと。【完】
「まっ、今野は俺みたいなカッコイイ男と付き合えよ、な?」



「はぁ?なに、寝ぼけたこと言ってんの。断然、春夜のほうがカッコイイから」



「ガーン」



「なに、そのリアクション。古すぎ」



すごく、嬉しかった。



間宮くんが、わたしを一生懸命慰めようと、元気にさせようという思いが伝わってきて。



「俺は、昭和が好きなの」



「あ、マスター!オムライス食べたい!!」



「おい、無視かよ!!つか、俺も食べる!」



わたしは、間宮くんの言葉を無視しマスターに声を掛けた。



マスターは、ニッコリ笑い、すぐに作ってくれた。



「ちょっと、真似しないでよね」



「だって、俺ここの店初めてだし」



「それより、朱里とは寝たの?」



「ぶはぁっ…!!」



間宮くんは、飲んでた水を盛大に吹き出した。
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