回り道【短編】
私の視線に気付いた裕斗がこっちを見た。
友達に手を振りながら私の方へ来る。
「勉強終わったの?」
さっきの事なんてなにもなかったみたいに話しかけてくる。
「裕斗が来てから集中できなくなった…。」
ポツリとつぶやいてみる。
「俺のせい!?」
大げさに驚いてみせる裕斗。
その仕草がおかしくて、少し笑ってみた。
「麻美ってさぁ…」
なにか言いたそうな目を私に向けてくる。
「何?」
聞いてみると
「俺が来たら集中できなくなるよね?」
無邪気な顔。
「そんなことない。」
なんとなく悔しくて言ってみた。
でも、裕斗はそんな私を無視して耳に口を寄せてくる。
「なんでか教えてあげよっか?」
って。
友達に手を振りながら私の方へ来る。
「勉強終わったの?」
さっきの事なんてなにもなかったみたいに話しかけてくる。
「裕斗が来てから集中できなくなった…。」
ポツリとつぶやいてみる。
「俺のせい!?」
大げさに驚いてみせる裕斗。
その仕草がおかしくて、少し笑ってみた。
「麻美ってさぁ…」
なにか言いたそうな目を私に向けてくる。
「何?」
聞いてみると
「俺が来たら集中できなくなるよね?」
無邪気な顔。
「そんなことない。」
なんとなく悔しくて言ってみた。
でも、裕斗はそんな私を無視して耳に口を寄せてくる。
「なんでか教えてあげよっか?」
って。