回り道【短編】
言葉が出なかった。

黙ってしまった私を見て、ニヤリと笑う裕斗。
その顔を見て、コクリと頷いた。


「俺のことが好きだからだよ。」


言われた瞬間に顔が赤くなった。
ほっぺたが熱くなって、裕斗の顔が見れない。




「図星でしょ?」



そういわれて、思わず裕斗を見る。
勝ち誇ったような顔。

「そう…かも…。」

そんな気分になる。

認めると、裕斗は満面の笑みになった。



「責任とってくれるの?」

って聞いてみたら、


「もちろん。」


って強く頷いてくれる。
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