パズル
なぜ。
なぜ、そんなにも神にこだわる。
かつての友人達が少年に問いかけました。
するとその震えた声に、少年はまた、狂ったような笑い声をあげました。
そんなの決まってるじゃないか。
僕は、これまでの世界に耐え切れなかった。
だから僕が神になって、世界を変えようと思った。
そのためになら、多少の犠牲も必要だ。
僕の計画を邪魔する奴の方が悪いのだから。
大体、間違っているのはお前らの方じゃないか。
お前らは、今までの腐った世界を、ただ指を銜えて見ているだけだった。
僕は違う。
これからこの世界を、きちんと正しい方へと導いていくつもりだ。
そのためには、お前らを殺さなきゃ。
お前らを殺した後、僕が神様となる、新しい世界が幕を開けるんだ!
声高々にそう語った少年に、かつての友人達は身をすくませました。
彼らは大きな力を持った少年に怯えていました。
自分達が手にしている小さな武器では、とても太刀打ちできないことが分かっていたのです。
しかしそれでも、彼らは諦めませんでした。
少年を説得しようと、必死の思いで叫びます。