余命一ヶ月の君との恋
俺は龍に連れ去られる様に教室へ向かった。
正直足取りが重い。
そんな気分とは裏腹に龍はルンルン気分だ。

「なあ龍。なんでそんなに嬉しそうなんだよ」

俺は疑問に思い、そう問いかけた。

「ん?お前ちゃんとクラス表見てなかったの?」
「どゆことだ?」
「まあ、クラスについたらわかるって♪」

俺にはそいつの答えが全くわからなかった。

こいつの答えを考えているうちに段々と騒がしくなってきた。

「やべえ、俺神に恵まれた!!」
「人生全部の運使い果たしたよ・・・」

このような言葉が飛びかかっている。

「ほれ、颯太。ついたぞ!!」

俺が見たクラスの先には、春の光にも負けないとても輝いている人がいた。
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