sweet wolf






俺の後ろには、当然女がいると思っていた。

尻軽女が。




だが、俺の後ろにいた女は、少なくとも俺に寄ってくる女とタイプが違う。



日焼けした肌に、短い髪。

色気も何もねぇ。

だが、どこかで見たことがある。

セフレに関しては誰一人覚えていないのに、この女が記憶の中にいるなんて……。





怪訝な顔で女を見ていると、




「突然すみません。

杏奈の友達の、美里です」




彼女は震えながらそう言った。




< 297 / 312 >

この作品をシェア

pagetop