sweet wolf





「……で、どうしたんだ?」




ぶっきらぼうに聞いて、俺は自分のジュースを開けた。




「あの……」




美里は言いにくそうに口を開く。

こういう煮えきらねぇ態度が、俺をイライラさせる。

それでも努めて平静を装った。

だが、




「最近、杏奈の元気がないんです」




その言葉を聞いて、俺は美里をガン見していた。



< 299 / 312 >

この作品をシェア

pagetop