sweet wolf




杏の甘い瞳が俺を見つめる。

その熱っぽい瞳で見られるだけで、杏を襲いそうになる。

その身体に口を付け、俺で埋めてやりたくなる。




……ずっと思っていた。


杏を抱きたいと。







だけど……




「大切にしたい。

だから、簡単には抱きたくねぇ」




それが俺の思い。




「杏が俺の全てを受け入れて、

恐怖を乗り越えて、

心の準備が出来たら……




俺は杏を抱く。

精一杯の愛をこめて」





俺は震える杏を抱きしめる。




「マジで……

お前を愛することが夢だった」





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