sweet wolf
クラス中の嫌な視線を集めて歩く。
向かう先はあたしの席。
「うざい」
「ざまあみろだ」
そんな言葉が聞き取れた。
そして、あたしの席にたどり着いた時……
あたしはとうとう言葉を失った。
真新しい机。
それは茶色一色だったはずなのに、一面に白い液体が飛び散っている。
「何これ……」
あたしの声は震えている。
そんなあたしを見て、周りからはくすくすと笑い声が聞こえる。
誰がこんなことを……
考えるあたしの頭の中に真っ先に浮かんだ人物。
それは……