幼なじみと甘い日々を送らせて!
「さーな!帰ろ?」


────トスッ


「んわっ?!」



ゆりえが後ろから抱きついてきた。



ちょ、びっくりするってば!



ゆりえがいきなり飛びついてくることは全然いいんだけど・・・・・・


こーゆーの弱いんだよなあ、わたし!




「うん。じゃ、かえろっか!」



そう笑い合いながら、下駄箱で靴を履き替えていると誰かに頭をコツンと叩かれた。



「いたっっ、誰?」




でもこんなことをするのは──



「俺だよ。フッ、今の紗奈すっげーマヌケな顔。」




やっぱりそうだ、バカ璃汰。



「璃汰・・・やっぱり璃汰だったの」



ほーら、思った通り。


そう言い合ってると後ろからあの優しい声がした。


「おい璃汰、そんなすぐ女の子の頭叩かない。しかも紗奈だし。」



あああそーたくんだ!

もう、私の救世主だよ…!


「そうだよ!バカ璃汰!ありがとうね、そーたくん。」


「ねーっ、俺の可愛い紗奈の頭を叩くなんてな」



ッッ・・・///




不覚にもドキッとしちゃった。
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