night rainbow
いつもの合図
───コン、コンコン、コン。
やけに特殊なノックの音。
聞いたところによると、どこか遠い国の童謡の
リズムらしい。
何度もやめてって言ったのに、ちっとも聞いてくれないんだな。
少し呆れながらドアを開く。
そこには、やっぱり。
「おはよ。」
───私が呆れた素振りを見せても、
それを気にもとめず涼しく笑う私の『彼氏さま』がいた。