科学者鈴希&蘭
「ロトン。アイツには遭いたくなかったにゃあ
・・・・なんてったって、猫が玩具にしたい生き物1位なんだからにゃ・・・・」
「アカネ」
「・・・・っていうのは建て前で・・・・ホントはアイツに遭ったことがあるのにゃあ・・・・アイツも、
実験体としてにゃ・・・・」
「それは、アナタがまだ研究室に居たときの話か?」
「そうにゃ。アイツは別の研究で使われてたにゃ・・・・そして、しばらくして、アイツは死んだ。実験が失敗したことでにゃ・・・・」
「あぁ、確かに、低脳な研究者が失敗した・・・・
ていう事は聞いた。・・・・まさか、私達がロトンを殺すっていいたいの?」
アカネはフイッと顔を背けた。
「僕は君らの事は信じてないし・・・・その上、そのまま言うのも傷だろうと思って・・・・黙ってたのにゃあ」
「・・・・」
蘭は椅子から立ち上がり、
「アカネは優しい」
ぽふっとアカネに抱きついた。
「!?」
「だから、傷だらけにならないか心配」
更に頭を撫でた。
「?」
アカネは不思議そうに首を傾ける。
「遠慮は要らない。好きに生きればいい。好きに考えて良い。私達をどう思っていてもかわまない。・・・・ただ」
少し間を開けた。
「・・・・無理はしないで」
「!」
アカネは少し目を見開いた。
そして、ぽふっと頭を押し付けた。
「わかったにゃ」