科学者鈴希&蘭
「あ、紅茶があるんだけど・・・・」
「ほう?少しは気が利くな・・・・」
「・・・・はい、淹れてきます・・・・」
「・・・・楽しみにしてやろう。まずい物を飲ませたら・・・・分かってるよな?」
「・・・・はい。少々お待ちください」
「・・・・お待たせしました」
「・・・・ほぉ。オマエ、良い下僕になれるぞ」
「なんで?」
「・・・・良い香りだ。・・・・味もなかなかだ」
「・・・・どうも」
「・・・・で?何の話をするんだ?」
「・・・・君の生前について」
ピタッとロトンの動きが止まった。
「・・・・アカネの小説では、君は・・・・」
「・・・・あぁ、そうだ。・・・・とある科学者に殺された」
「・・・・そっか・・・・」
「だから、アイツラは信用出来ない」
「ふーん」
「オマエはどうなんだ?」
「え?」
「まさかお前は喋らないつもりでいたのではないだろうな」
「・・・・僕は・・・・」
〈説明中〉
「・・・・そうか。オマエとは、どこか似ていると思ったが・・・・今ので確信した」
「・・・・そう」
「やっぱり、わかりあえる気がしない」
「・・・・僕も」
「・・・・話はそれだけか?」
「うん。有り難う・・・・じゃ」
「フン。俺が付き合ってやったことに感謝するんだな」
「・・・・どうも」