科学者鈴希&蘭
「はい」
コトンとシヅの前に置いた。
「い、頂きます」
シヅはゆっくり飲む。
「お、いしい!美味しいです!」
「そうかにゃ?」
「はい!とても!」
「そうか・・・・ソレは良かったにゃ」
アカネはほっとしたのかニタッと笑った。
「あの・・・・」
「なんにゃ?」
「何で僕の部屋に来たんですか?紅茶を飲むのは明日でも良いはずですけど・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんとなくにゃ・・・・」
「・・・・嘘・・・・だね。絶対」
目を閉じて香りを楽しみながら笑う。
「・・・・何故、そう思うのにゃ?」
「別に?根拠はないよ?ただ・・・・」
「ただ?」
「アカネって嘘付くとき、耳がピコピコ動いてるんだよね~」
シヅはニコニコしながら頭の上を指す。
「あるじゃにゃいか」
アカネはムスッとしながら言う。
「で?何の用?」
「回りくどいのは嫌いにゃからはっきり言うにゃ。オマエはなにがしたいのにゃ?」
「僕か・・・・僕は皆と仲良くしたい。ただそれだけだよ?」
「・・・・嘘にゃ」
「ん?何で?」
「僕は嘘を見抜けるにゃ。あの二人の前の奴に変な機能を付けられたからにゃ」
「・・・・嘘・・・・じゃ無いみたいだね」
シヅはふうっと息を吐いた。
「まぁ、ただ単に皆の生い立ちが知りたかっただけ。クランは暴走して聞けなかったけどね」
シヅは参ったよと言う風に苦笑いをする。
「まぁ、いーけどさ。別に皆とも過ごせたし」
「ふーん。で・・・・」
「うん!今の敵の幹部みたいだったね!アカネ!」
「カッコいーにゃ!シヅ、やるにゃ!」
「アカネこそ!」
しばらく、そんな話で盛り上がった。