科学者鈴希&蘭
「はい!じゃー、部屋を移動するよ~!皆、付いてきて~!」
鈴希がいうと皆は無言でついてきた。
「あ、ついでに、君らの新しい呼び名を発表しまーす」
鈴希がいうと、白狐が「あの・・・・」と言った。
「何?」
「ソレって、必要なんですか?」
「勿論、だって、そのまんまだと外に連れて行ったら白い目で見られるし・・・・」
「白い・・・・目?」
「あぁ、ごめん、ごめん。変な風に思われるって事だよ」
ニッコリ微笑みながら、白狐の頭を撫でた。
「うわ、ヤバい。何コレ、モフモフ過ぎてハマりそう・・・・」
さっきまでの頼りがいがある鈴希は一気に頼りなさそうな鈴希に戻った。
「・・・・鈴希」
「ハッッ!・・・・コホン・・・・え~、じゃあ、発表します。えーと、メモは・・・・」
ゴソゴソとポケットを探り始めた。
「・・・・ここ・・・・」
蘭が内ポケットを指差した。
「あ、ありがとー、蘭」
そうして綺麗に折りたたんであったメモ用紙を開いた。