together
結局、私も信一も、この後一言も話すことなく、学校に着いた。
私たちにしてみればこれが日常であって、何の違和感もないけど……
事情を知らないほかの学生からしてみれば、手を繋いでいるのに無言というのは、思ったより恐ろしい光景だろう。
下足箱でやっと手を離した。
少し寂しいけど……
ここでも私は信一に甘えて、靴を履き替えさせてる所へ、
「おっはよー!今日も仲良く登校ご苦労様」
朝から無駄にテンションが高い声が響き渡る。
「朝っぱらから無駄に大声を出すなよ」
そのテンションとは真逆の声で、指で耳栓しながら、
「五月蝿いぞ……葵。」
「はいはい。まったく、色男さんはノリが悪いな……」
『葵』は、そのまま私に対していきなり抱きついて来た。
「みっさ―。おはよう。やっぱりいつ見てもかっわいい―」
これがマンガならおそらく葵の周りには、ハートのマークが沢山でてきているはず。
別にあおちんには、そっちの趣味ではない……はず。
「おはよう。あおちん。」
いつも元気な友達に、声だけの返事しか返せない自分が……小さく感じる。
私たちにしてみればこれが日常であって、何の違和感もないけど……
事情を知らないほかの学生からしてみれば、手を繋いでいるのに無言というのは、思ったより恐ろしい光景だろう。
下足箱でやっと手を離した。
少し寂しいけど……
ここでも私は信一に甘えて、靴を履き替えさせてる所へ、
「おっはよー!今日も仲良く登校ご苦労様」
朝から無駄にテンションが高い声が響き渡る。
「朝っぱらから無駄に大声を出すなよ」
そのテンションとは真逆の声で、指で耳栓しながら、
「五月蝿いぞ……葵。」
「はいはい。まったく、色男さんはノリが悪いな……」
『葵』は、そのまま私に対していきなり抱きついて来た。
「みっさ―。おはよう。やっぱりいつ見てもかっわいい―」
これがマンガならおそらく葵の周りには、ハートのマークが沢山でてきているはず。
別にあおちんには、そっちの趣味ではない……はず。
「おはよう。あおちん。」
いつも元気な友達に、声だけの返事しか返せない自分が……小さく感じる。