together
私達は二人で歩く……。
けど真一と歩いている時とは違うことがある。
あおちんは私に話しかけてくれる。
周りからは、話し声が聞こえる中、誰にも声をかけられることもなく歩き続ける。
そして、そのまま静かに一人で、いつものように彼らのクラス、2年7組のクラスに入ったとたん……
「はよ―!」
まるで入ってくることを予想していたかのようなタイミングの良さで、元気の固まりのような少年が、信一に跳び蹴りをくらわせにきた。
といっても、信一はそんな蹴りを表情ひとつ変えずにかわして、
「よっ。明」
大人の対応の見本のような態度で答えた。
そんな信一の態度を明は、
「どうしてこんなすがすがしい朝なのに、そんな冷静でいられんだYO!」
語尾の『YO』の所でラッパーがするような指でさすような動作で対応したのだが、当然、信一がノルはずもなく、そのままだるそうに自分の席に向かった。
明もそれを追いかけながらしつこく、質問ぜめをする。
そんな質問を聞くのもいやなのか、信一は、自分の席に座ると、すぐに眠り込んだ。
けど真一と歩いている時とは違うことがある。
あおちんは私に話しかけてくれる。
周りからは、話し声が聞こえる中、誰にも声をかけられることもなく歩き続ける。
そして、そのまま静かに一人で、いつものように彼らのクラス、2年7組のクラスに入ったとたん……
「はよ―!」
まるで入ってくることを予想していたかのようなタイミングの良さで、元気の固まりのような少年が、信一に跳び蹴りをくらわせにきた。
といっても、信一はそんな蹴りを表情ひとつ変えずにかわして、
「よっ。明」
大人の対応の見本のような態度で答えた。
そんな信一の態度を明は、
「どうしてこんなすがすがしい朝なのに、そんな冷静でいられんだYO!」
語尾の『YO』の所でラッパーがするような指でさすような動作で対応したのだが、当然、信一がノルはずもなく、そのままだるそうに自分の席に向かった。
明もそれを追いかけながらしつこく、質問ぜめをする。
そんな質問を聞くのもいやなのか、信一は、自分の席に座ると、すぐに眠り込んだ。