一期一会『あの子が残していったモノ』
その日は、中の椅子に座って、


お経を聞いていた。

S君と一番仲の良かった親友だった弟の友達N君は、

あの子の家族の席にいたんだ。

まったく泣かず、

しっかりとした姿勢で、

眼差しで、

全てをしっかりと見据えていた。

S君の親の代わりに、来てくれた人たちに頭下げてたり…






私は、、、



きっと親友がなくなったらこんな落ち着いていられなかっただろうな。


いまでも無理なのに、、、



彼が無理しているのはわかってたけど、、、




泣かずに見送ろうとしている気持ちがすごく伝わってきた。








あんたの周りには、、、




ほんまいい友達ばっかやなぁ。





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