☆マリッジ☆リングス☆
「せいくんの寝かしつけお願い」

さゆりはそういうと、また浴室へと走りこんでいった。

聡は夜のミルクとす

せいの着替えを同時にやっては

せいを抱っこする。

「おまえ・・・ずっしりしてきたな・・・」

夜だけきちんと我が子を抱っこできる。聡はその重さも嬉しくって・・・

ミルクを飲ませると

せいはみるみるうちに眠りについてしまった。

「やだぁ・・・」

さゆりはいつも見てきた

せいを寝かしつけて、聡も一緒に寝てしまっている。

「やれやれ・・・」さゆりは食卓を片づけ

聡の脱ぎ捨てたスーツを拾い

寝室に向かった

そんな毎日

その繰り返し・・・

さゆりは毎晩聡のスーツをハンガーにかけて

一日の終わりを感じていた

聡は、しばらく せいの傍らで寝つき

そしてさゆりに起こされる

深夜、ひとり風呂に入る。

上がった頃にはさゆりは寝付いてしまっている

赤ん坊のいる生活は

そんなことの繰り返し

平凡なようで

でも、その積み重ねが親を育てる。

2人の時は流れた。

静が1歳になる前に

聡はさゆりに切り出した

「今度、静の学資保険でも入るか~」

「そうね。」

さゆりの即決に胸を躍らせる聡

でもそれが

芽衣との恋に発展するとは

聡は予想もつかなかったこと。

そして

さゆりも

また恋に落ちる

夫婦の時間がなくなったころ

それは訪れていった。

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