☆マリッジ☆リングス☆
「昨日は、本当に・・・本当にごめんなさい。

今日も起きれなくって・・・」

聡はそんなメールをちらっと見てしまってから

なんだか芽衣のことが気になってしまって

「大丈夫?・・・行こうか・・・?」

「いい。本当に大丈夫だから。」

「そう。」・・・芽衣からのメールは途切れた。

「なんだよ・・・」俺・・・

定時上がりの聡は

足早に向かった。

「ごめん・・・来たよ。俺」

マンションの下からメールする。

見上げると・・・

彼女が覗いていた。

「うそ。」芽衣は聡を見つけると

「601号室」メールを打った・・・

「ごめん・・・来たよ。やっぱ。」

「うん」

芽衣は予期せぬ、聡の訪問にいつものイチゴの部屋着。

「こんな姿で恥ずかしいんだけど・・・入って。」

そういうと、聡を部屋の中に入れた。

「実はね・・・あんまりお酒強くないんだ。私・・・」

部屋には、昨日の服が脱ぎ捨てられている。芽衣はそれをかき集めた。

「なら・・・なおさらごめん。俺。」

「・・・もぅ・・・さっきからごめんごめんって何~?」

「そうだね」

いつもの2人に戻ったような・・・

そんな瞬間に聡は安堵感を覚えた。

「ゆっくり休んでて。」

聡は、慣れない手つきで台所に立った。

「見てて。今から作るから」

「うん。」

聡は買い出しした食材を並べて

芽衣のために作り出した。
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