☆マリッジ☆リングス☆
婚外恋愛
「婚外恋愛かあ・・・」雑誌の特集をみていたのはさゆり。

せいが眠ってから、一人リビングで溜まってた雑誌を読んでいた。

「ふーーん。結婚しても外に恋人ね・・・」

そこには赤裸々にミセスたちが告白していた。

「えーーー?昼間から上司とーー?」

その記事を読むだけで全身から火が出そうな、大胆な話にさゆりは興奮していた。

「君は一生僕の恋人だから。」

こんな熱い台詞・・・「言われたいよ・・・」

さゆりはこの静まり返ったリビングで、なんともやり場のない悲しさにふと耐えていた。

「恋人かぁ・・・」

誰かがそばにいてくれたら。ってふと思う。

サイトの女・じゅりのことはまだ気になっていた。

「最近でもいないね・・・」さゆりはまだ聡の携帯はチェックしていて

でも、じゅりとの会話を最近見ていないことを感じていた。

「どうしたんだろ・・・?」聡とじゅりは終わったのか・・・

「もう・・・ヤダヤダ。こんなこと」

さゆりは聡のこと、考えるのも億劫で

それよりは

まだ見ぬ未来の恋人?を夢見ていた。

「恋したい~ーーー」

さゆりはコーヒーを飲みながら雑誌をパラパラめくる。

好みの男が出ていればニンマリ。

そんな楽しみにふけっていた。

「あっ・・・せいちゃんごめん。ごめん。」

ベットでモゴモゴ・・・せいはもうすぐお目覚めか・・・?

トントンとあやす、さゆり。

「パパ・・・今日は早く帰ってくるかなぁ・・・?」

せいの寝顔は穏やかで

じゅりに対する怒りも

恋をしたい自分も

そんなもの一気に吹き飛ばす、このせいの存在は

さゆりにとっては今の生きがい。

「ふーーっまた片づけなきゃ。」

散らばった雑誌を片づける。

「そうだった・・・」

カレンダーを見ると

もうすぐ結婚記念日。

11月25日は聡との結婚記念日だった。

「早いな~・・・」

カレンダーにハートマーク

「今年は10周年だから」

さゆりにとって今年は特別。

「待ち遠しいかも。」

女心・・・まだ忘れてなかった・・・
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