☆マリッジ☆リングス☆
「芽衣・・・もうすぐ誕生日だよね。」

「う・・・うん。」

付き合っていても、誕生日はいつも一人。芽衣はまた今年も・・・って思いで恭平を見つめていた。

「でも・・・しょうがないよ。聡は結婚してるし。」

「あ・・・あぁ・・・」聡はぎゅっと抱きしめていた手をすこし緩めると・・・

「でも、プレゼントはあげるからね。」

「本当?」

嬉しいよ。芽衣の手は聡の腰回りをぎゅっと締め付け

「離れたくない。わたし・・・」

そういうと、また聡を求めた。

芽衣の若くて綺麗な体。聡はその体を独占していてたまらない。

「おまえ・・・モテるだろ?」

「そんなことないってば。」

「だって・・・こんなに・・・」こんな豊満な胸、男だったら皆溺れる。

「私は・・・聡だけだよ。


・・・だって、もう、けっこ・・・」

聡は芽衣の口を自分の唇で塞いだ

「結婚は・・・したいのか?」唇を少しずらしてそう聞く。

「うん。もう、30になるしね。」

「そうか・・・そうだな・・・」

こうして、肌を重ねて、何度も2人で願った

「一緒になれれば・・・なんて・・・」

でも、聡はそんな夢うつつではいられない。

さゆりとせい

家族のいる現実

「11月の誕生日には絶対時間作るからね。」

そう言うと・・・また芽衣の体を貪り始めた。

「嬉しい・・・」

芽衣は聡の感触に

涙をこぼす

優しい聡が好き

これだけはブレない。

このままでもいい・・なんて

でも、その先も欲しい

そんな感情のまま

聡に抱かれていた。
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