☆マリッジ☆リングス☆
「今日のところはまず帰れ。心配するから。」

「はい・・・」

さゆりは最寄駅まで久保にタクシーで送ってもらった。

「でも・・・今度は帰さないから。」

久保の言葉にさゆりは家に帰ってきても、頭が真っ白になった。

「久保さん・・・って・・・」

さゆりの心に芽生えた、熱い想い

「イケない・・・イケない・・・」思えば思うほど

その感情は騒ぎ出す。

「久保さん・・・」

さゆりはまさか自分がこんな感情になるなんて罪深く・・・

せいの顔を見た。

「せいちゃん。もうすぐ運動会だね。」

「うん。」

次に会うのは、

運動会が終わってから・・・

せいの笑顔と

久保のあの大人の笑顔

さゆりは胸が熱くなるのを

止められなく・・・久保とのメールも

徐々にエスカレートしていった。



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