☆マリッジ☆リングス☆
春に近づき
日差しは暖かい。
「ママーーー。」
せいはさゆりの母と一緒にランドセルを買いにいっていた。
「見て見て~」
濃いブルーのランドセルを背負い、せいは駆け寄ってきた。
「せいちゃん。カッコいいね~」さゆりはせいのその姿に
新しい、小学校生活に胸がワクワクしていた。
「ごめんね~遅くなっちゃって。」
「あら・・・いいわよ。間に合ったんだし。」
来月入学だっていうのに
やっとランドセルを買ってあげられた。
「落ち着いたの?気持ちは・・・」さゆりの母は心配していた。
「うん・・・入学式のこと、知らせたほうがいいのかな。」
「あの人にかい?」
「うん・・・一応・・・」
さゆりの母は相変わらず、聡のことは気にくわない。
「まぁ・・・父親だったし・・・」
「世間体あるし・・・入学式くらいはいいかな・・・揃ってたほうが。」
さゆりはそういう細かいことを日々考えていた。
せいに寂しい思いをさせない努力もうんとしてきた。
でも、きづいた。
保育園の卒園式で
1人だけ・・・
父親不在。
これは、せいも
自分も
なんだか惨めな思いをした。
両親の手に繋がれた子供達。
せいの右手には
父の手はなかった。
「来てもらおうっか・・・・パパに。」
「ほんと・・・?ママ?・・・」
せいの表情はみるみるうちにパッと明るくなり
「うん。約束するね。ママ」
「絶対だよ。」
せいは、嬉しかったのか
ランドセルを背負ったまま
走り抜けていった。
その晩
さゆりは聡に連絡した。
戸籍上、別れた夫婦だけど
間違いなく
せいにとっては
父親と母親
2人は我が子のために
再び逢うキッカケを作った。
日差しは暖かい。
「ママーーー。」
せいはさゆりの母と一緒にランドセルを買いにいっていた。
「見て見て~」
濃いブルーのランドセルを背負い、せいは駆け寄ってきた。
「せいちゃん。カッコいいね~」さゆりはせいのその姿に
新しい、小学校生活に胸がワクワクしていた。
「ごめんね~遅くなっちゃって。」
「あら・・・いいわよ。間に合ったんだし。」
来月入学だっていうのに
やっとランドセルを買ってあげられた。
「落ち着いたの?気持ちは・・・」さゆりの母は心配していた。
「うん・・・入学式のこと、知らせたほうがいいのかな。」
「あの人にかい?」
「うん・・・一応・・・」
さゆりの母は相変わらず、聡のことは気にくわない。
「まぁ・・・父親だったし・・・」
「世間体あるし・・・入学式くらいはいいかな・・・揃ってたほうが。」
さゆりはそういう細かいことを日々考えていた。
せいに寂しい思いをさせない努力もうんとしてきた。
でも、きづいた。
保育園の卒園式で
1人だけ・・・
父親不在。
これは、せいも
自分も
なんだか惨めな思いをした。
両親の手に繋がれた子供達。
せいの右手には
父の手はなかった。
「来てもらおうっか・・・・パパに。」
「ほんと・・・?ママ?・・・」
せいの表情はみるみるうちにパッと明るくなり
「うん。約束するね。ママ」
「絶対だよ。」
せいは、嬉しかったのか
ランドセルを背負ったまま
走り抜けていった。
その晩
さゆりは聡に連絡した。
戸籍上、別れた夫婦だけど
間違いなく
せいにとっては
父親と母親
2人は我が子のために
再び逢うキッカケを作った。