☆マリッジ☆リングス☆
「もう、パパじゃないな。さすがに・・・」
「いや・・・」せいはうつむいたまま、でも聡を感じていた。
「お母さんが自宅にも帰れないからな。」
「ああ」
「おばあちゃんも、あまり来られないしな。」
「う・・・うん」
「俺・・・戻ってもいいかな・・・」
せいはなかなか答えてはくれなかった。
「あなた。私から・・・」さゆりは重い体を起こして、話をしようとするも、たどたどしい。
「とりあえず送っていくよ」聡はせいを自宅まで送った。
「また明日くるから」
「うん」
一度別れて・・・こうしてまた一緒に暮らす。
それが子供にとってどう理解されるのか?
聡は自信がなかった。
「本当にいいのかな・・・」
「あなたしかいないから・・・」
さゆりはすっかり衰弱している様子で
すがる思いで聡に頭を下げた。
「おまえには悪かった・・・」
「うん・・・いいの。もう」
せいのために、今、夫婦は復縁する。
聡は、芽衣ではなく
さゆりとせいを選んだ。
芽衣はいつからか察していた。
実家へ帰ってますます音信普通になっていた。
「一度逢いたい。」聡の申し出も断り
とうとう、自分から別れを切り出した。
「地元でお見合いするの。」
そんなメールを受け取ってから間もなくだった。
さゆりのガンの知らせを受けたのも。
「さゆり・・・」
今は、さゆりの支えになりたいと聡は、病室に通っていた。
「いや・・・」せいはうつむいたまま、でも聡を感じていた。
「お母さんが自宅にも帰れないからな。」
「ああ」
「おばあちゃんも、あまり来られないしな。」
「う・・・うん」
「俺・・・戻ってもいいかな・・・」
せいはなかなか答えてはくれなかった。
「あなた。私から・・・」さゆりは重い体を起こして、話をしようとするも、たどたどしい。
「とりあえず送っていくよ」聡はせいを自宅まで送った。
「また明日くるから」
「うん」
一度別れて・・・こうしてまた一緒に暮らす。
それが子供にとってどう理解されるのか?
聡は自信がなかった。
「本当にいいのかな・・・」
「あなたしかいないから・・・」
さゆりはすっかり衰弱している様子で
すがる思いで聡に頭を下げた。
「おまえには悪かった・・・」
「うん・・・いいの。もう」
せいのために、今、夫婦は復縁する。
聡は、芽衣ではなく
さゆりとせいを選んだ。
芽衣はいつからか察していた。
実家へ帰ってますます音信普通になっていた。
「一度逢いたい。」聡の申し出も断り
とうとう、自分から別れを切り出した。
「地元でお見合いするの。」
そんなメールを受け取ってから間もなくだった。
さゆりのガンの知らせを受けたのも。
「さゆり・・・」
今は、さゆりの支えになりたいと聡は、病室に通っていた。