☆マリッジ☆リングス☆
「先生・・・どうなんでしょううか?病状は・・・」
「ええ・・・もう少しかかりますね。」
「そうですか。」
ガンは摘出しても、また転移する。
さゆりはそれを恐れていて、精神的にも落ち込んでいた。
「いつ出れるのかな・・・」
「大丈夫だよ。」
聡はそう励ますしかなかった。
「うん・・・頑張る。」
さゆりは毎晩2人を見送ると
こっそりと、久保にメールを送っていた。
「もうだめかな・・・」
そんな弱気なさゆりに久保は
「ごめん。何にもしてあげられなくって・・・」
そんなやりとりがもう何か月も続いていた。
「そろそろ・・・引き際かしら・・・」
ふとよぎる、さゆりの思惑どおり久保も答えを出していた。
「ごめん・・・お前の事・・・最後まで見てあげられない。」
「いいの・・・わたしこそ・・・ありがとう。」
たとえ病気を克服しても、また男女に戻れぬと確信していた2人。
さゆりと久保は、その終焉を
本当に穏やかに迎えていた。
「ええ・・・もう少しかかりますね。」
「そうですか。」
ガンは摘出しても、また転移する。
さゆりはそれを恐れていて、精神的にも落ち込んでいた。
「いつ出れるのかな・・・」
「大丈夫だよ。」
聡はそう励ますしかなかった。
「うん・・・頑張る。」
さゆりは毎晩2人を見送ると
こっそりと、久保にメールを送っていた。
「もうだめかな・・・」
そんな弱気なさゆりに久保は
「ごめん。何にもしてあげられなくって・・・」
そんなやりとりがもう何か月も続いていた。
「そろそろ・・・引き際かしら・・・」
ふとよぎる、さゆりの思惑どおり久保も答えを出していた。
「ごめん・・・お前の事・・・最後まで見てあげられない。」
「いいの・・・わたしこそ・・・ありがとう。」
たとえ病気を克服しても、また男女に戻れぬと確信していた2人。
さゆりと久保は、その終焉を
本当に穏やかに迎えていた。