☆マリッジ☆リングス☆
街は慌ただしいっていうのに
聡の心はいつまでも凍りついたまま・・・
「お父さん・・・」
さゆりが死んでから
せいもしびれを切らした。
あんなに意地を張っていたのに
今は、この父親と2人。
「行こ・・・」
今日もさゆりの墓へ2人で向かっていた。
葬儀は年末にさしかかり・・・
親戚やさゆりの同僚らをビックリとさせた。
「あの人が旦那さん・・・?」こそこそと皆が聡を噂する。
「せいちゃん・・・可哀そうに・・・」そんな声も聞こえていた。
「僕は・・・悲しくなんてない。」
せいはさゆりが死んでからもそう自分に言い聞かせていた。
学校でも、友達が心配する
「大丈夫だ・・・」
「大丈夫だ・・・」
そう思っていないと
自分が保てない。
「大丈夫~?」
「・・・ああ・・・」
同級生の美咲も心配してか
毎日せいに逢いに来た。
「なんかあったらうちに来て。」
そんな言葉がどんなに癒されるというのか・・・
せいはそれよりも
聡の傍を選んだ。
聡は
今でも手放せないものがある。
肌身離さずにそれを首にぶら下げた。
さゆりにあげた結婚10周年のマリッジリング
「あんなことさえなければ・・・」
そうだった・・・
「もっと、一緒にいろんなこと・・・」
過ぎた時間をこんなに惜しむなんて
自分でも驚くぐらい
悔しさでいたたまれなかった。
聡の心はいつまでも凍りついたまま・・・
「お父さん・・・」
さゆりが死んでから
せいもしびれを切らした。
あんなに意地を張っていたのに
今は、この父親と2人。
「行こ・・・」
今日もさゆりの墓へ2人で向かっていた。
葬儀は年末にさしかかり・・・
親戚やさゆりの同僚らをビックリとさせた。
「あの人が旦那さん・・・?」こそこそと皆が聡を噂する。
「せいちゃん・・・可哀そうに・・・」そんな声も聞こえていた。
「僕は・・・悲しくなんてない。」
せいはさゆりが死んでからもそう自分に言い聞かせていた。
学校でも、友達が心配する
「大丈夫だ・・・」
「大丈夫だ・・・」
そう思っていないと
自分が保てない。
「大丈夫~?」
「・・・ああ・・・」
同級生の美咲も心配してか
毎日せいに逢いに来た。
「なんかあったらうちに来て。」
そんな言葉がどんなに癒されるというのか・・・
せいはそれよりも
聡の傍を選んだ。
聡は
今でも手放せないものがある。
肌身離さずにそれを首にぶら下げた。
さゆりにあげた結婚10周年のマリッジリング
「あんなことさえなければ・・・」
そうだった・・・
「もっと、一緒にいろんなこと・・・」
過ぎた時間をこんなに惜しむなんて
自分でも驚くぐらい
悔しさでいたたまれなかった。