カモミール~生きててくれてありがとう~
一睡もできなかった。

それでも朝はやってくる。

皮肉なことに
今日の天気は晴天だ。

ママが起こしに来る。

「学校に行かないなんて許さないから。
早く起きなさい!ほら、早く!」

『嫌だ。行きたくないの。』

「ふざけないで!
あんたのせいで昨日パパにアタシが
怒られたんだからね!」

そう言うと
無理やりアタシを布団から出し、
ボロボロになった制服を押し付けてくる。

ママは
この、不自然に汚れた制服を見ても
何とも思わないのだろうか?
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